JR郡山駅前で、大学受験に訪れていた10代の女性が車にはねられ死亡した事故の裁判で、女性の遺族が検察に控訴するよう申し入れをしたことが分かった。懲役12年とした一審の判決を不服としている。

一審の判決によると、福島県・郡山市の池田怜平(いけだりょうへい)被告は今年1月、JR郡山駅前で酒気帯びの状態で車を運転したうえ、信号を無視して時速約70キロで交差点に進入。大阪府から大学受験に訪れていた10代の女性をはねて死亡させるなどした。

福島地方裁判所郡山支部の下山洋司裁判長は「アルコールが残っていることを自覚しながら運転するなどあえて無謀な運転を継続した意思決定は厳しい非難に値する」と指摘。危険運転致死傷罪の成立を認め、池田被告に懲役12年の判決を言い渡した。(求刑は懲役16年)

この判決に対し女性の遺族は、9月22日付けで福島地検郡山支部に控訴するよう書面で申し入れを行ったと弁護士を通じて公表した。
「過去の量刑を参考にしたことについては一定理解をしますが、現在の交通事犯の悪質性、被害者の重大性、一般社会の考え方に照らし、判決内容は軽い」としている。

福島テレビ
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