自民党の総裁選が9月22日告示されました。国民からの厳しい目が自民党に向けられる中、誰をトップとして選ぶのか?また、いま県民が最も望むことは何なのでしょうか?
「変われ自民党」をテーマに22日に告示された自民党総裁選。
午後の演説会ではそれぞれの政策や日本の将来像について語りました。
小林鷹之 元経済安保相:
頑張れば報われるその実感を、力強い成長する日本を作ってまいります。日本の力はこんなもんじゃない。世界の真ん中にもう一度日本を立たせる。その力をもらえればと思います
茂木敏充 前幹事長:
逆境を乗り越える厳しい使命。これを私に担わせてもらい次の世代に、次の時代にバトンを渡していきたい
林芳正 官房長官:
上手く政策をつなぎあわせ上手く運営していけばまだまだ日本はやれる。そんな強い気持ちで先頭に立ってこの国のかじ取りをさせてもらいたい
高市早苗 前経済安保相:
日本をもう一度高い位置へと押し上げる。強い経済・強い国土・安全な社会を次世代に送る決意をしている
小泉進次郎 農水相:
与野党協議を円滑に進めていくためにも自民党は1つのチームにまとまらなければいけない。今回の総裁選を自民党再生に向けた新たな出発点にしようではありませんか
新たな総裁に何を求めるのか?県民に話を聞くと多く返ってきた答えが物価高への対策です。
女性(80代):
1万円札が2回スーパー行くと消える。(Q.そういった物価高を抑制してほしい?) そうですね、一番それが切実
女性(30代):
物価高で外食するにしても1人1000円は普通に超える。家族4人だと5000円近くなる時もある
男性(30代):
生活が物価が上がって苦しくなってきたので、税金の引き下げとか物価の対策・賃金の上昇、その辺に期待したい
女性(50代)
貯金も目減りしている、結局は。「なんとかしないとね」と夫と言ってますけど(Q.賃金上昇を求める?)そうですね。子ども2人が大学生なのでお金がかかる
FNNがこの週末に行った世論調査でも総裁選で議論してほしい政策については「物価高対策や賃上げなどの経済政策」が39.5%と最も多く、次いで「年金や医療・福祉など社会保障」が25.2%で、6割以上の人が生活に直結する政策の議論を求めました。
そして、国民の関心事の1つが今後のコメの価格の動向です。
乾いた田んぼに直接種をまく乾田直播という栽培方法で米作りに取り組む勝亦健太さんはコメの安定的な生産には国の支援が必要と訴えます。
かつまたファーム・勝亦健太さん:
もし国が力を貸してくれるならば、農業用水路や圃場区画は高度経済成長のころに整備されたものがほとんど。耐用年数を過ぎている設備が多くなっている。こうした部分の補修や改修はどうしても国の力が必要になる
一方で備蓄米の放出は一時的な対策に過ぎず、コメの価格は今後も高値で推移していく可能性が高いとして、消費者の家計が潤うことが農家の支援につながると話します。
かつまたファーム・勝亦健太さん:
コメ(の価格が)がある程度の幅で上がったり下がったりするのを消費者が受け止める力をなくしているということと向き合ってもらうことが大事。一般の皆さんの生活や収入をいかに助けてあげるかという視点を持ってもらえると、結果として農業は自然と良くなっていくので、現場の人間に任せてほしい
また、ここ最近、国の課題として浮上しているのが外国人政策です。
ポルトガル語で会話する買い物客と店員。
浜松市にあるブラジル人向けのスーパーマーケット「ボイボン」です。
30年前に来日したブラジル国籍のナカノ・イサムさんは排外主義的な風潮は「自分の国でも同じ」と話します。
その上で、総裁選では人手不足が深刻化する中、外国人に頼らざるを得ないいまの日本を客観視できるリーダーを望んでいます。
ボイボン ナカノ・イサムさん:
なぜ外国人が日本に来て仕事をしているのか、それをわかってくれる人なら(日本に住む外国人は)たぶん住みやすい。日本人でももっと仲良くできる。どこまで外国人が来たら国が良くなるか悪くなるかをバランスで考えると良いと思う
石破総裁に代わるリーダーは誰になるのか?
投開票は10月4日に行われます。