愛子さまは、9月6日から3日間、新潟県を訪問されました。国内最大級の防災イベント「防災推進国民大会」に出席したほか、小千谷市ではニシキゴイの放流などに臨み、旧山古志村(現長岡市)では震災の記憶を伝える施設を訪ね、被災した経験を語り継ぐボランティアとも懇談されました。

愛子さま新潟県を初訪問…「防災推進国民大会」にご出席

天皇皇后両陛下の長女・愛子さまは、9月6日夜から新潟県を訪問されました。

新潟駅
新潟駅
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7日に出席されたのは、国内最大級の防災イベント「防災推進国民大会」。皇族の出席は初めてです。

防災推進国民大会2025
防災推進国民大会2025

能登半島地震の被災地で活動した災害派遣福祉チームの発表に、メモを取りながら熱心に耳を傾けられた愛子さま。

混乱する被災現場でニーズを見極め、医師やボランティアなど、様々な人が連携できるよう調整する大切さを改めて確認し「コーディネートするのは非常に重要な仕事ですね」と述べられたということです。

続いて、地元の歴史を紹介する博物館を訪ねられました。

新潟市歴史博物館
新潟市歴史博物館

およそ170年前、江戸時代後期に新潟の港の様子を描いた「大船絵馬」を鑑賞されました。
「近づいてみてもいいですか」と絵馬に顔を近づけ、「北前船の材質は?」などと尋ねながらじっくりとご覧になりました。

新潟白山神社「大船絵馬」
新潟白山神社「大船絵馬」

さらに、博物館のガイドなどを務めるボランティアともご懇談。

子供たちが身につけることのできる兜と鎧はボランティアが紙で作ったといいます。

ボランティアが作った紙の兜と鎧
ボランティアが作った紙の兜と鎧

名前と同じ「愛」の文字があしらわれた、越後の武将・直江兼続の兜をご覧になった愛子さま。

「かぶってみたいです」と話されたということです。

ニシキゴイに興味…手で触れ感触確かめられる場面も

翌8日は、ニシキゴイ発祥の地・小千谷市にある展示施設をご視察。

錦鯉の里
錦鯉の里

品種や飼育方法などに興味を示された愛子さま。

ニシキゴイに触れられる愛子さま
ニシキゴイに触れられる愛子さま

「触ってもいいですか」とコイに実際に触れ、「ぬるっとして不思議な感じです」と感触を確かめられていました。

ニシキゴイの放流
ニシキゴイの放流

ニシキゴイの養殖は21年前の地震で大きな被害を受けたという説明に「大変でしたね」と気遣われていたということです。

21年前の震災の記憶を伝える人々ともご交流

平成16年、最大震度7を観測した「新潟県中越地震」。壊滅的な被害を受けた旧山古志村(現長岡市)は3年にわたる全村避難を強いられました。

やまこし復興交流館
やまこし復興交流館

その旧山古志村で、震災の記憶を伝える施設を訪ねられた愛子さま。
当時の説明を受けながら、被災状況や避難生活を紹介する展示を真剣な眼差しでご覧になっていました。

被災した経験を語り継ぐボランティアとも懇談されました。

愛子さま:
活動をされていて、やりがいを感じられたこととか、印象に残っていることはありますか?

日本赤十字社で、ボランティアに関わる仕事をされている愛子さま。活動をはじめたきっかけなどについて熱心に尋ねられていました。

長岡駅
長岡駅

愛子さまは初めての新潟訪問で震災と復興の経験を未来に語り継ぐ人々と交流し、また全国的な防災・減災に向けた取り組みや活動についても多くの気づきを得られたということです。
(「皇室ご一家」9月21日放送)

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