2025年度で運行が終了する秋田市の秋田港とJR秋田駅を結ぶクルーズ列車について、秋田商工会議所が19日、廃線の猶予を求める要望書を秋田県の鈴木知事に提出しました。
秋田港クルーズ列車は、秋田港に寄港するクルーズ船の乗客をJR秋田駅まで運ぶ臨時列車です。
2017年から運行していますが、この区間の一部は、線路を所有するJR貨物によって2025年度で廃線にすることが決まっています。
運行を継続するには多額の費用がかかることから、県はクルーズ列車を2026年3月で廃止する方針を示しています。
これを受け、秋田商工会議所の辻良之会頭(「辻」は一点しんにょう)は19日、県庁を訪れ、鈴木知事にクルーズ列車の路線の維持を求める要望書を手渡しました。
秋田商工会議所・辻良之会頭:
「せっかくレールが敷かれているので、廃線にする・取り壊すのではなく、何とか生かして今まで通り、そして今まで以上に秋田県の観光振興のために使ってもらいたい」
これに対して鈴木知事は「ハードルは低くはないが、協議の場を検討し、県としてできることを考えたい」と応じました。