宮崎市で年間真夏日数が過去最多を記録するなど、厳しい残暑が続いている。アパレルショップでは秋物が店頭に並ぶが、この10年で商品の変化が見られるという。「薄手の長袖」「涼しげなニット」など、残暑の中でも快適に着用できるアイテムが増加している。大手アパレルメーカーでは季節を「四季」ではなく「五季」と捉え、商品展開を行う動きも出ている。

残暑が続き、秋服は薄手素材で快適に

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9月中旬にも関わらず、県内16の観測地点で30度以上の真夏日を記録するなど、厳しい残暑が続く宮崎県。16日はえびの市加久藤で猛暑日に迫る34.9℃を観測した。

こうした中、宮崎市の宮交シティでは、秋物の洋服を買い求める客の姿が見られた。ある買い物客は「秋服は今の時期から楽しみたい。今日は茶色の帽子を取り入れてみた」と話し、別の客は「涼しそうな秋物が欲しい」と語った。

薄手長袖や涼しげニット…秋服の10年変化

約30ブランドの商品を扱うセレクトショップ「トロワピリエ」では、8月から秋物が並び始め、現在はほぼ全商品が秋物に入れ替わっている。アパレル店員歴17年の長谷川友美さんは、この10年で秋物の商品に変化が見られると話す。

トロワピリエ宮交シティ店 長谷川友美さん:
長袖だが、素材がとても薄くて肌触りが良い、または今の時期から冬を越えて春まで長く着られるような薄いアイテムが多く入荷している。

六分袖の洋服や、ウール以外の素材を使った涼しげなニットなども増えているという。

半袖に羽織るだけ!簡単秋コーデ

まだ半袖を着たいという人も、工夫次第で秋らしさを演出できる。半袖に長袖シャツを羽織るだけで、秋らしさを加えつつ日焼け対策にもなる。ベストやジレを合わせるのも良い。

トロワピリエ宮交シティ店 長谷川友美さん:
秋冬の素材であるスエードのバッグやブーツなどの小物から取り入れると、秋らしく見せることができる。気温が下がった時に、プラスして上手くバランスを取りながら着ていくのが今後のトレンドになるのでは。

「五季」対応で商品展開

宮崎市では16日、年間の真夏日数が過去最多の90日を記録。これは1年のうち約3カ月が真夏日であることを意味する。こうした夏の長期化を受けて、大手アパレルメーカーの三陽商会は、昨年から季節を「四季」ではなく「五季」と捉えて商品展開を行っている。

「五季」とは、春、秋、冬に加え、夏の期間を拡大し、5月から7月を「初夏・盛夏」、8月と9月を「猛暑」とすることで「五季」となる。三陽商会によると、「五季」と捉えることで、半袖など夏の洋服を売る期間が増え、顧客のニーズに合った商品展開ができるという。

(テレビ宮崎)

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