今シーズン、例年にない豊漁となっているのが“スルメイカ”です。連日の“大漁”により、イカの店頭価格がいまお得になっている。
■イカが連日大漁
福島県相馬市の松川浦漁港。例年よりも多くのイカが水揚げされているという。
9月1日に解禁された底引き網漁で、次々と水揚げされるスルメイカ!漁師は「(この船でも)去年はほんとに今の5分の1とか10分の1とかそんな感じ」と話す。
相馬双葉漁協では、2024年9月の1ヵ月間の水揚げ量90トンを9月中旬に既に超えていて連日の“大漁だ。17日からは県内で初めて「1隻2トンまで」の“漁獲制限”が始まった。
■スルメイカが大漁で前年よりお得に
一方、浜の駅松川浦では…。大量に獲れているというスルメイカ。店頭には例年よりも2割から3割ほど安い価格で売られている。スルメイカの販売価格は、3杯から4杯で約600円。2024年より200円程安くなっていて、17日も多くの人が買い求めていた。来店した人は「結構型も良くて値段もそこそこだったので、つい買ってしまいました」と話す。
■店側も期待
店側もスルメイカに期待している。浜の駅松川浦の山田豊店長は「我々よりも漁師さんの方が多分驚いてるんじゃないかと思います。えなんでこんなに揚がってんの?みたいな。万人好みの商品といいますか、イカは皆さん好んでますので、これからも店頭の方に並べていただければ」と話した。
■福島でイカが豊漁なワケ
ただ、イカと言えば北海道函館市で、10年ほど前から不漁となっているが、なぜ福島で豊漁なのか?
常磐沖の8月から9月のスルメイカ来遊量が、前年を上回ると予想されていた。相馬市の水産資源研究所によると、実際に相馬ではここ数年に比べて増えている。「ハッキリと断言できないが、海水温・海流・エサの分布が影響している可能性がある」ということだ。
最近イカが高いイメージすらあるので、イカ好きにとっては朗報だ。