17日も各地でゲリラ雷雨が発生しているようです。
大雨だけではなく雷の被害も心配されます。
先週は東京都内でもありましたし、17日は秋田でも警報が出てます。
突然の雷、人だけではなく家電にまで被害を与えます。
最新の雷対策を取材しました。
連日のように全国で発生する雷。
各地で激しい稲光とともに、ごう音が鳴り響きました。
不安定な大気が続く日本列島。
民間の気象会社によると、9月に全国で発生した落雷数は約14万6000回。
9月の途中にもかかわらず、すでに2024年の1.6倍に及ぶといいます。
さらに、雷の被害は人だけではなく、住宅の室内にある家電が壊れてしまうかもしれないといいます。
映像に映っているのは、落雷によって黒く焦げたコンセント。
テレビにつながった電源コードが焼け焦げ、床にはくっきりと黒い跡が残っています。
これらは“雷サージ”と呼ばれる現象によって起きた被害です。
雷サージは、落雷で電線に瞬間的に高い電圧が発生する現象。
異常な電流が電柱の電線などを伝って建物内に侵入し、テレビやパソコン、冷蔵庫などを壊してしまうといいます。
中部大学 雷研究室の山本和男教授は、雷サージの危険性について「比較的大きな雷サージが家の中に入り込むと、家の中のほとんどの家電製品をいっぺんに壊してしまう場合もある」と指摘します。
家電を雷から守るには、どんな対策があるのでしょうか。
「イット!」取材班は、東京都内にある家電量販店「ビックカメラ有楽町店」に向かいました。
店内にずらりと並んでいたのは、雷対策用品。
ビックカメラ有楽町店・福原和馬さんが「雷ガード機能付きの電源タップがありまして、ご家庭のコンセントに差し込んで使うだけなので特別な設定は必要ない」と紹介するように、雷サージを防ぐ電源タップが売られていました。
福原さんは「雨・落雷など多い時期には、お客さまから問い合わせもかなり増えるので、目立つ箇所に商品を展開してます」と、話します。
中部大学の山本教授は、雷サージを防ぐ電源タップが対策として有効と強調。
一方、落雷時に電源コードなどをコンセントから抜くことも効果があるとしますが、「雷を防止する電源タップを使うのが楽。(コンセントから)抜くことは安全。本当に多くの家電製品が壁のコンセントにつけっぱなし。そういうものを雷が近づくごとに全て抜くのは非現実的だと思う」と、現実的ではない部分も指摘しています。