茶色く濁った激しい濁流。
洪水の被害は寺院にも及び、神様の像も腰の辺りまで水に浸かりました。

モンスーンによる記録的な大雨で洪水の被害が相次いでいるインド北部の各地で16日、再び集中豪雨による洪水や土砂崩れが発生しました。

ウッタラーカンド州では店が流されたという人もいて、「この市場には7つの店があったが1つも残っていません。何も残っていません」と話していました。

また、北東部のマニプール州では川が氾濫し洪水が発生。
街の大部分が冠水しました。

地元メディアによりますと、数千軒の家屋が水没したほか、主要な病院にも浸水し医療が一部提供できない状況に陥っているとしています。

北西部にあるヒマチャル・プラデシュ州では土砂崩れが発生。
多くの車が流され大きく損壊し、土砂に埋もれてしまっている車もありました。

この土砂崩れによって家屋も倒壊。
巻き込まれた家族3人の死亡が確認されたということです。

さらに被害はインド西部にも及んでいます。

マハラシュトラ州では各地で道路が冠水。
走行中のモノレールが停止し、乗客を乗せたまま立ち往生しました。

インドではモンスーンにより大雨の被害が各地で相次いでいて、9月に入ってから少なくとも500人が死亡したということです。

一方、1日に数千人の観光客が訪れるという南米ペルーの世界遺産マチュピチュ遺跡では、地元住民の抗議デモにより線路が封鎖され、観光客が足止めされる事態となっています。

このデモはマチュピチュ遺跡まで観光客を運ぶバスの路線に関して、地元に利益が還元される新しいバス会社を設立するよう求めるものです。

デモの影響で15日、鉄道の線路に石などが置かれ運行ができなくなりました。

地元当局は駅から約1400人の観光客を避難させましたが、約900人の観光客が足止めされる事態になりました。

警察によると、線路の封鎖を解除しようとする際に抗議する住民と衝突し、14人の警察官が負傷したということです。

フジテレビ
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国際取材部
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