「あなたも捜査の対象になっている」と警察官などを名乗る男からのニセ電話を信じ込み、SNSでニセの逮捕状などの写真を示された福岡県北九州市の30代男性が現金約2500万円をだまし取られていたことがわかりました。

警察は犯行に使用されたニセ逮捕状などの画像を公開し、注意を呼びかけています。

小倉南警察署によりますと9月8日、北九州市小倉南区の30代男性の携帯電話に愛知県警の警察官を名乗る男から着信があり「資金洗浄事件を捜査している。犯人の家を家宅捜索したところ、あなたの銀行カードが出てきた。捜査担当者と電話してもらうのでSNSのIDを教えてほしい」などと言われました。

男性がSNSのIDを教えると、再び愛知県警の警察官を名乗る男からSNSの通話機能で連絡があり「あなたも捜査の対象になっている。あなたには守秘義務があり、電話があったことは誰にも話してはならない。逮捕状も出ている」などと言われ、名前が記載された“逮捕状”などの写真がSNSで送られてきました。

さらに男性は検察官を名乗る男から資産状況を聞かれた後「犯罪に関わっていないことを証明するにはあなたの全財産を預かり調査する必要がある」などと言われ、男性は9月11日までの間に7回にわたり指定口座に現金合計2511万円を送金して、だまし取られたということです。

警察はニセ電話詐欺事件として調べるとともに
▽「1」や「44」などから始まる国際電話番号によるニセ電話詐欺に注意しましょう。
▽警察官が「SNSで事件の内容を伝えること」「お金を送金させること」はありません。
▽「資金洗浄(マネーロンダリング)」「逮捕状」「犯人を逮捕したら…」「SNSで取調べ」「資金調査」のワードが出たら、電話を即切断しましょう。
▽SNSは、知らない人からの「友達申請を拒否」「メッセージ受信を拒否」する設定にしておきましょう。
と注意を呼びかけています。

テレビ西日本
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