土地取引の指標となる2025年の地価調査の結果が公表されました。
岩手県盛岡市の地価の平均は上昇していますが、県全体では住宅地が0.2%、商業地が0.9%、前の年から下落しました。
県は、2025年7月1日時点での県内各地の土地の価格を調査し9月16日に公表しました。
住宅地の県内の平均価格は、1平方メートル当たり2万6700円で、前の年から0.2%下がり、2年連続の下落となりました。
盛岡市の住宅地では平均変動率が前年比プラス2.2%となっていますが、調査に当たった不動産鑑定士によりますと、人口減少が進む沿岸部で下落が続いていることなどから、県全体では下落したということです。
齋藤優花記者
「きたぎんボールパーク近くのエリアは、住宅地では地価が最も上昇したということです」
周辺エリアの商業施設が充実している盛岡市永井では、前年から5.1%アップし、1平方メートルあたり6万4200円となりました。
また、住宅地の県内最高価格は、本宮3丁目の1平方メートルあたり10万7000円でした。
一方、商業地の県内の平均価格は、1平方メートルあたり4万5500円で、前の年から0.9%下がり、32年連続の下落となりました。
盛岡市単体でみると、前年比プラス1.09%となっていて、不動産鑑定士はインバウンドの需要増加を見越したホテルの建設などもあり、県全体の下落率には縮小傾向がみられるとしています。
商業地の県内最高価格は、盛岡駅前通で1平方メートルあたり30万7000円、前年からの上昇率も6.2%と、最も高くなりました。
また住宅地で最も下落率が高かったのは、大船渡市赤崎町鳥沢のマイナス4.9%で、山林火災による間接的な影響がみられるということです。