9月16日の福島市は、秋の絶景“雲海”が現れ、幻想的な朝を迎えた。その一方で、記録的な“長い夏”が続いていて、観測史上最多を更新した。
■幻想的な秋の景色
午前5時30分ごろ、朝日に照らされた“雲海”が見られたのは、標高・約1200メートル福島市のつばくろ谷。風が弱く、放射冷却が強まる秋に見られる絶景だ。
長野県からツーリングで訪れた人は「きれいですね、ほぼ毎月のように来ています。涼しくなればバイクも気持ちいいですし」と話した。
■記録更新 終わらない夏
秋晴れに恵まれた一方、“夏”はまだまだ終わらない。
福島市の十六沼公園では、水遊びを楽しむ子どもも。9月下旬が近付いているが、16日の最高気温は33.4℃まで上昇し、また真夏日となった。
年間の真夏日日数は84日。2024年の83日を上回り、観測史上最多を更新する長い夏となっている。
初めての夏を過ごした生後10カ月の赤ちゃんの祖母は「福島の夏は暑いんだよっていつも教えて、水分いっぱい摂るようにとか摂らせるようにとか気を付けていた」と話した。
9月17日も福島県内は各地で真夏日となる見通しだが、18日からは気温が下がり、秋の気配となりそうだ。