続いては、サッカーJ1ファジアーノ岡山の新スタジアムについて。9月12日、岡山を訪問したJリーグの代表、野々村芳和チェアマン(53)が、「地域」をキーワードにスタジアムのあるべき姿を語りました。
岡山市北区のOHK本社を訪れたJリーグの、野々村芳和チェアマン。Jリーグチームがある全国各地を訪問していて、地元のマスコミ各社で情報発信の協力を呼びかけています。野々村チェアマンは、J1初年度ながら現在11位と健闘するファジアーノについてこう評価しました。
(Jリーグ 野々村芳和チェアマン)
「そんな上位にいるんだという驚きが大きい。積み上げてきたものが今の満席につながっている。これは間違いなく言えるし素晴らしいことを地域で成し遂げている」
これまでホームゲームの平均観客数は、ほぼスタジアムの容量いっぱいとなる1万4557人。2024シーズンの約1.5倍に増えていますが、観戦したくてもできないという人が多くいます。
またJ1全体に目を移すと平均観客数は約2万人ですが、岡山は容量の問題でこれに届きません。サポーターらは新スタジアムの整備を求め署名活動を始めています。現在、30万人分以上が集まっていて、野々村チェアマンはこうした実績をコツコツ積み上げることが大事だと指摘します。
(Jリーグ 野々村芳和チェアマン)
「地域によって課題は違い何とも言えないが、地域にとってどれだけ良いものをもたらせるかをしっかりと積み上げていくことが大事」
ファジアーノは9月13日、ホームで、現在16位の名古屋グランパスと対戦しますが、チケットはすでに完売しています。容量のアップは喫緊の課題と言えますが、野々村チェアマンはサポーター以外にも地域を巻き込むことの必要性を強く訴えます。
(Jリーグ 野々村芳和チェアマン)
「サッカーのためだけのスタジアムになるよりは、地域の人にとって色々な面でメリットが出るようなスタジアムを地域の皆さんで考えて作っていくことが違った面から見たときにすごく大事」