中谷防衛相は12日の記者会見で、航空自衛隊の戦闘機を初めて欧州に派遣することを明らかにした。
航空自衛隊は、Fー15戦闘機4機と、空中給油機、Cー2輸送機を、9月14日から10月1日の間、アメリカ、カナダ、イギリス、ドイツの空軍基地に派遣する。
空自の戦闘機の欧州やカナダへの派遣は初めて。
中谷防衛相は、「欧州・大西洋とインド太平洋の安全保障が一体不可分であり、相互に関連しているという共通認識を体現する」と述べ、欧州派遣の意義を強調した。
現地で共同訓練の実施予定はないが、中谷大臣は、「部隊間交流などを通じて、各国の空軍との相互理解の深化を図り、防衛協力・交流をさらに推進する」と説明した。
また、内倉統合幕僚長は4日の会見で、「行ったことがない国に行くこと、降りたことがない飛行場に降りるということは大変なストレス。航続距離からも大変意義深い」と述べている。