1000人以上が犠牲となった1943年の鳥取地震の発生から82年を迎えた9月10日、鳥取市で犠牲者を追悼する式典が開かれました。
10日に鳥取市で開かれた追悼式では、地震が発生した午後5時36分に合わせ鳥取地震の犠牲者の遺族など約30人が黙とうを捧げました。
鳥取地震は82年前の1943年9月10日に発生。
地震の大きさを示すマグニチュードは「7.2」、2万7000棟を超える建物が全半壊し、1000人以上が犠牲になりました。
追悼式は、犠牲者の遺族などでつくる『鳥取地震を語り継ぐ会』が地震発生から80年目の2023年に初めて開きました。
鳥取敬愛高校の生徒:
当時は太平洋戦争の最中で物資の不足や情報の伝達が制限されていたため、救援活動や復旧作用が遅れ、多くの住民が困難な状況に陥りました。
式では、被災状況について写真で紹介。
鳥取敬愛高校の生徒がナレーションを担当しました。
鳥取敬愛高校の生徒:
自分の下の世代に語り継いでいかないといけないと気持ちを込めてナレーションしました。
鳥取地震を語り継ぐ会・橋本巌会長:
被災の記憶のある方は90歳前後。そういう人たちはいずれいなくなる。これからももっと大学生とか若い人たちに地震のことを話して、語り継いでほしい。
鳥取地震から82年、未曽有の大災害の記憶と教訓を次の世代につなぐ取り組みが続きます。