8月中旬に起きた記録的な大雨で、熊本市では防災のためのサイレンが一部地域で、適切な時間に鳴らなかったことが分かった。大西市長は8月25日の定例会見で『人為的ミス』と認め、対策を検討する考えを示した。
サイレン鳴らず「車避難できなかった」
熊本市では、坪井地区について、坪井川の水位が氾濫注意水位・避難判断水位・氾濫危険水位に達した際には、それぞれのタイミングでサイレンを鳴らして住民に知らせることになっている。

しかし、熊本市によると、一連の記録的な大雨ではサイレンを鳴らしてはいたが、坪井川が氾濫危険水位に達した際のみだった。さらに氾濫危険水位に達したのは10日午後11時30分だったが、熊本市が実際にサイレンを鳴らしたのは、翌11日の午前2時で、2時間半遅れていたことも分かった。

熊本市に対し住民からは「車を高台に移動させることができなかった」などの声が寄せられたという。熊本市は「避難所の開設や避難指示を知らせるエリアメールなどの発信作業に追われ、サイレン吹鳴が間に合わなかった」としている。
大西市長「人為的ミス、申し訳ない」
8月25日の定例会見で熊本市の大西一史市長は「吹鳴への対応が追いつかなかった、遅延したことは人為的ミス。申し訳ないと思っている。経過や原因を検証して、議会でも議論してもらうことになると思っている」と述べた。

また、熊本市は今後の対策として、システムの自動化や担当職員を増やすなど、対策を検討するとしている。

大西市長は「サイレンが聞こえない場合があることの議論はあるが、鳴ることによって異常を検知することは重要と思う。聞こえなくても誰かに届くのは大事」と述べ、エリアメールなどを含め情報伝達の手段についてさらに追求していきたいと話した。。
(テレビ熊本)