たとえば、新米時期にとてもおいしかったお米が、数カ月後に再び購入するといまひとつという場合だってあるのです。あるいは、新米時期はいまひとつだったのに、数カ月後に再び購入するとおいしくなっているというお米もあります。
収穫から1年経ってから味がのってくるというお米もあります。そもそも同じ生産者から再び買ったお米が、以前に買ったお米と同じ田んぼのものではないという場合もありますが、お米は収穫後も生きているのです。

10年ほど前に千葉県でお米を栽培していた頃、収穫したお米の味が前年に比べて薄く、がっかりしたことがありました。ところが、年明け頃から味がのってきたのです。現在でも、多くのお米が収穫から2〜3カ月後くらいから水分が落ち着いて味わいが増してくるように感じています。
年内までは「新米」と呼び、年明けからは「新米」とは呼ばなくなってしまいますが、第二弾の「お米の旬」もぜひ新米と同じ熱量で楽しんでみてはいかがでしょうか。
ただし、お米は精米後から酸化が始まるので、購入したお米は密閉容器などに移して冷蔵庫で保管して早めに食べきるようにしましょう。2週間ほど経つと味わいが変わってきてしまうため、少量ずつの購入をおすすめします。
新米は「香り高さ」や「みずみずしさ」などが持ち味。まずは新米を楽しみ尽くしましょう!
