記録的大雨で学校にも浸水被害も発生している。新学期を前に教職員や生徒たちが復旧作業に当たっている。

1階部分が40センチほどの浸水被害

熊本市西区島崎にある熊本市立千原台高校は、大雨の影響で、校舎の1階部分が40センチほど浸水したという。

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熊本市立千原台高校の田代博隆教頭は「正門の所が(到着した時には)すでに川のようになっていた。腰ぐらいまで浸かりながら学校の中に入った。徐々に隙間から水が入ってきて、最終的には、膝の高さまで」と当時の様子を振り返る。

事務室の床ははがされ、この日は、床下にたまった雨水を職員が吸い取っていた。3月に完成したばかりの別館にある家庭科室でも、深さ5メートルほどの点検用の穴に、雨水がたまった。

被害は、1階にある運動施設にも及んだ。柔道場の畳は濡れ、剣道場の床はめくれあがった。谷方寛裕先生は「(作業は)すごく大変だったんですけど、生徒がいつか来る学校なので、〈しっかりきれいにしよう〉と思って頑張った」と話す。

生徒も「早くきれいになってほしい」

高校が休みだった8月13日と18日も職員が被害の対応に当たっていた。楠晃治先生は「教員だけならとてもじゃないけど、立ち直れないぐらいの感じだった。子どもたちの力で徐々にきれいになっているから、そこはうれしい」と話す。

部活動のために登校した野球部やハンドボール部などの部員たちも、12日から作業に加わった。18日も、試合終わりの野球部の生徒が下駄箱を掃除していた。

野球部の沼田大幸主将は「廊下が全部、泥水で掃除も大変。自分たちが使っていた学校だから、そこが汚くなると気持ち的に嫌。元々きれいな学校だから、早くきれいになってほしい」と話した。

田代教頭は「9月1日から2学期が始まる予定。それに向けて、生徒たちが使用する箇所を中心に衛生状態を良くするために職員と生徒が協力して復旧に努めている」と話した。

(テレビ熊本)

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