一連の大雨の影響で、熊本市の排水ポンプ場も浸水し、排水が一時停止していたことが分かった。熊本市は「周囲の冠水への影響は否定できない」とし、原因究明と改善を急ぐとしている。
排水ポンプ場が浸水被害で一時停止
8月18日に開かれた熊本市の災害対策本部会議。熊本市上下水道局は中央区坪井の『坪井ポンプ場』について報告した。

熊本市によると、8月11日午前2時ごろ、排水ポンプを動かす電気設備が浸水し、停止。本来排水できたはずの下水や雨水が排水できなくなった。

異変に気付いた職員が確認のため現地に向かったが、周囲が冠水していて近づけず、11日夕方に仮の電気設備を設置し、排水を再開したという。上下水道局の担当者は「周辺の冠水への影響は否定できない」としている。
「問題を確認して、改善を急ぐ」
坪井ポンプ場は1972年に建設された後、2008年に主要な機器を更新。周辺約3.3ヘクタールの排水を担っている。

大西一史熊本市長は「それ以上に大きな雨が降ってしまって、機器が水没、故障したのは大変申し訳なく思っている。どういった点に問題があったのか確認をして、改善を急ぐ」と述べた。

また、大西熊本市長は一連の大雨の被害に遭った市民の生活再建を支えるため、ニーズに合わせた市独自の支援を検討していく考えを示した。
(テレビ熊本)