一連の記録的大雨の影響で、熊本県は県内の宿泊施設でのべ1万1000人以上の予約のキャンセルがあったと発表した。このうち、天草市の下田温泉では被災は免れましたが、宿泊予約のキャンセルが相次いでいるという。
キャンセル料取ること出来ず損失も
天草市天草町の下田温泉。その中心部にある宿泊施設『夢ほたる』では、大雨特別警報が出された8月11日は20組、60人のキャンセルの連絡を受けたという。その後もキャンセルは相次ぎ、お盆の15日までの5日間で予約客の約9割がキャンセルとなった。

夢ほたるの木下雅貴代表取締役専務は「上天草の方で土砂崩れがあっていたので、それからキャンセルが相次いだ」と話す。

木下専務は、下田地区では大雨の被害や影響はなかったものの、上天草市などで甚大な被害が発生。『夢ほたる』では、このような状況ではキャンセル料を取ることもできず、準備した食材を廃棄するなど、約500万円から600万円の損失が出たという。

木下代表取締役専務は「下田地区は全然、被害がなかったので、お越しになられたら、温泉も料理も提供できるので、安心して来ていただければ」と話す。

熊本県によると、一部の施設を除き、ほとんどの宿泊施設や観光施設が営業しているという。熊本県では風評被害を防ぐために、『観光が応援になります』などと伝える広告をSNSで展開するなどして、情報発信に力を入れている。
(テレビ熊本)