一連の大雨で浸水被害に遭った熊本市は、8月15日に災害ボランティアセンターを開設した。初日は県内外から集まったボランティアが、気温が35度超えの猛烈な暑さの中、泥のかき出し作業などに汗を流した。
「できれば皆さんの力を貸してほしい」
熊本市西区に設置された災害ボランティアセンターには初日、県内外から約30人のボランティアが集まった。

中学生のボランティアは「辛い気持ちになった方の、支えやためになることができれば」と話し、男性ボランティアは「困っている人のために、1つでも自分にできることをやれれば」と話した。

ボランティアたちは注意点などの説明を受けたあと、グループに分かれ、被害が多かった中央区の坪井川周辺で、被災した家屋から家財道具を運び出したり、床下に流れ込んだ土砂をかき出したりしていた。

ボランティアが片づけに入った家の住民は「ものすごく助かります。女手一つなので、力仕事や運ぶことなどが出来ないので、本当に助かります。私だけでなくいろんな人が困っているから、できれば皆さんの力を貸してほしい」と話した。

熊本市の災害ボランティアの受け入れは8月24日まで。
「ボランティアがいなかったら…」
一方、天草市では8月14日に旧・本渡南幼稚園に災害ボランティアセンターが開設された。15日朝から、ボランティアが天草市社会福祉協議会の説明を聞いたあと、グループに分かれて被災した住宅を訪問した。

床上40センチまで水が来たという住宅では、ボランティアが水に漬かった家具などを運び出したり、側溝にたまった泥などをかき出したり、作業に汗を流した。

ボランティアを要望した住民は「ボランティアさん、お疲れ様です。本当に助かります。ボランティアがいなかったら、どうしようもなくて。業者に電話しても、今は忙しいので」と、ボランティアに感謝していた。
(テレビ熊本)