熊本市西区の横手地区でも短時間に降った大量の雨が排水しきれず、浸水被害が出ている。生花店と道向かいの弁当販売店、同じ通りにあるケアサロンを取材した。
「お盆だから本当はかき入れ時だけど…」
熊本市西区横手で生花店と弁当販売店を営む萩坂さん一家。23年間営業しているという生花店『萌花』は今回の大雨で膝の高さぐらいまで浸水した。ほとんどの花が売り物にならなくなったという。

片付けを手伝いにきた、娘の德永美里さんは「水が車のタイヤの半分ぐらい浸かった状態だった、きのうぐらいから本格的に掃除し始めて、きょう人手が増えたから、向こうのあっちの店(弁当販売店)も片付けようという感じでやってる」と話す。

德永さんは「けっこう長いこと水に浸かることは、この辺なかったので正直驚き。お盆時だから花が売れるので、本当は書き入れ時じゃないけど、繁盛時なんですけど、こんなだから…」と、肩を落とす。

また、道向かいにある弁当販売店『ブタのばあちゃん』では、息子の道広さんたちが浸水で使えなくなった調理機器を外に運び出していた。

萩坂道広さんは「だんだん水が来て冠水した、ものが全部浮いて、ひっくり返ているという感じだった。そこまでショックはない。しょうがないじゃないですか。熊本地震の時もひどかったし、またかという感じ。みんなが手伝ってくれるからやるしかない」と話す。
「機械がだめだと仕事に支障がある」
一方、同じ通りにあるサロン『Cellule』も、浸水による被害を受けた。『Cellule』の杉本久美さんは「線が入っているところまで水が」と話し、WiFiルーターは泥をかぶり、キャッシュレス決済端末のコードも水に浸かり、いずれも故障した。

泥は、施術を行う部屋にも流れ込んだそ。また、約300万円で購入したという酸素ボックスも浸水し、使えない状態に。杉本さんは「下のコンセントが全部水に浸かっていた状態なので。機械がだめだとかなり仕事に支障があるかな」と話す。

これらの店では、大雨の日から休業を余儀なくされていて、営業再開の目途は立っていないという。
(テレビ熊本)