豪雨は人気観光地にも大きな爪痕を残した。『恋人の聖地』としても人気が高い、美里町の二俣橋の欄干には、上流から流れてきたと思われる大きな流木も引っかかり、橋は一部壊れていて、通ることはできない。

「橋が残っているのがまだよかった」

下益城郡・美里町の二俣橋。毎年秋から冬にかけて正午前の約30分の間、差し込んだ太陽の光で橋の下にハートマークが写し出されることから『恋人の聖地』に認定されている。

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しかし、8月11日は姿が一変。上流から押し流され橋の欄干にかかった大量の流木が、ピーク時の濁流がいったいどれほどの勢いだったか、物語っていた。

地元の人は「結構復旧には時間がかかるのではないか。幸いにも(橋が)残っているというのがまだよかった。しばらくは通行止めで観光どころの騒ぎではないが仕方がない、天災だから…」と肩を落とす。

美里町役場によると、橋の被災状況は把握しているものの、町内の孤立集落の解消やライフラインの復旧作業を優先するため、二俣橋の復旧工事については見通しが立っていないという。

(テレビ熊本)

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