アメリカの議会下院は5日、少女らに対する性犯罪で勾留中に死亡したジェフリー・エプスタイン氏の事件に絡み、クリントン元大統領などの証言を求める召喚状を出しました。

下院の監視・政府改革委員会は、少女らに対する性犯罪で2019年に起訴され、勾留中に死亡した実業家のエプスタイン氏の事件にからみ、野党民主党のビル・クリントン元大統領やヒラリー・クリントン元国務長官ら10人に対する召喚状を出しました。

召喚状はエプスタイン氏の犯罪に関する証言を求めるもので、他にFBIのコミー元長官や、第1次トランプ政権時のバー元司法長官をはじめとする歴代司法長官が対象になっています。

委員会はまた、司法省に対してもエプスタイン氏に関する記録の開示を求めました。

エプスタイン氏は生前、トランプ大統領やクリントン元大統領など、幅広い交友関係があり、少女買春の「顧客リスト」の存在が取り沙汰されています。

トランプ大統領は先月、エプスタイン氏の共犯者で、服役中のギレーン・マクスウェル受刑者の事件に関する大陪審速記録の開示を裁判所に求めるよう、指示していました。

トランプ大統領としては、積極的に開示を求める姿勢を見せることで、自らの潔白を示す材料にする狙いがありますが、被害少女らの保護の観点から開示された場合でも限定的になるとされています。

マクスウェル受刑者の弁護士は5日、裁判所に対し「速記録の中味を知らされておらず、最高裁に上告する中法的な権利は存続している」として開示しないように求めています。

また、トランプ大統領の元個人弁護士で現在司法省の副長官が先月、2日間に渡ってマクスウェル受刑者の聴取をしていて、今後、内容が明らかになるのか注目されています。

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