石破首相は5日、参院予算委員会で、戦後80年のメッセージについて、「断定的に言うつもりはない。思いは強くある」とした上で、降伏文書を調印した9月2日もメッセージを出す日の候補になると述べた。
石破首相が田中角栄元首相の言葉を引用し、「私を政治の道に導いてくれた田中角栄先生は、『あの戦争に行ったやつが、この国の中心にいるうちは、この国は大丈夫だ。しかし、それがいなくなった時は怖い』と言っていた。その思いは強くある」と強調。「時期、やり方についてはよく考える」と述べた。
さらに時期について、「8月15日は戦闘が終わった日。実際に戦争が終わったのは、東京湾に入ってきた合衆国の戦艦ミズーリの上で降伏文書に調印をしたその日だという考え方もある」と述べ、9月2日にメッセージを出すことも選択肢だとの認識を示した。
そして、「どの時期が最も適当なのか。そして、中身について、よく考えたい」と述べた。