ところが、冷房で体を冷やしたり、冷たいものを食べすぎたりすると毛穴が閉じ、汗をかけずに熱がこもってしまいます。

そして、熱でのぼせた体を冷やすためにまた冷たいものを食べ、さらに冷えて胃腸が弱り、元気が出ない……と、悪循環に陥りやすいのです。

胃腸をいたわり、水はけをよく

梅雨の湿気で胃腸を弱めると、そのまま夏はスタミナ不足で夏バテに。また、汗をかけない体のまま夏本番を迎えると、暑気あたりや熱中症になりやすい……。

そんな悪い連鎖で、3〜4カ月も不調が続く人が増えています。梅雨と夏の養生はセットで考えて、ケアしていくことが大切です。

いかに体の中の「湿」を取り除いて、胃腸の働きをキープできるか。それが梅雨の課題です。

胃腸の働きをキープするには冷たいものは控えめに(画像:イメージ)
胃腸の働きをキープするには冷たいものは控えめに(画像:イメージ)

5月くらいから気温が高い日があり、つい冷たいものが食べたくなると思いますが、ぐっとこらえて、温かいスープや消化のいい料理をとるように心がけます。

そして、毎日の献立に「湿」を取り除く食材をひとつでも入れるようにして、同時に運動や入浴で、少しずつ汗をかける体にしていきましょう。

夏は毛穴が開き、汗をかくことで体温調節を行います。ところが冷たい飲食で内臓が冷えたり、冷房によって毛穴が閉じると、熱が体のなかにこもる状況が発生します。