テレビ宮崎の夕方ニュース「#Link」でお天気コーナーを担当している気象予報士・古山圭子さんが特技のイラストを使って天気の豆知識を解説するコーナー。今回は「台風1号」についてお伝えする。

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10日は明け方から九州北部に発達した雨雲がかかり続けた。そして、この雨雲が時間とともにだんだんと南下してきて宮崎県内でも昼過ぎから雷を伴って雨脚が強まった時間もあった。この時間にかけて山沿いで発達した雨雲がかかっている。

南シナ海に台風の卵が…

今回はこれをグローバルな目線で見ていきたい。南の方に注目すると、南シナ海に怪しい雲の渦巻きがある。これは「熱帯低気圧」つまり台風の卵。11日までに台風1号へと発達する見込みだ。2025年は台風1号の発生が記録的に遅かった。どのぐらい遅かったのか改めて見ていく。

一番遅かったのが1998年の7月9日。ことしは11日までに発生すれば、過去5番目の遅さになる。ただ、台風1号の発生が遅かったからといって、シーズンを通しての発生数が少なくなるわけではない。逆に、短い期間に多くの台風が発生する「台風ラッシュ」となる可能性も秘めている。

台風1号の進路を見ていくと、台風に発達した後は中国大陸へ進み、日本列島に進んでくる可能性は低いと見ているが、間接的な影響はあるかもしれない。間接的に、というのを児玉アナにも手伝ってもらって見てみると…

台風は熱帯生まれで、「雨雲の材料の塊」と言っていい。日本には梅雨前線があり、はるか南の台風から暖かく湿った空気が前線を刺激する。そして、九州や宮崎にも大雨をもたらす可能性があるということになる。来週月曜日、17日に注意が必要。

宮崎弁天気は「小林市」編

ここで「宮崎弁DEてげてげ天気予報」のコーナー、9回目は「小林市」編。面積が広い宮崎県では、同じ県内でも言葉が若干違う。古山予報士自身の勉強のための挑戦でもあり、26市町村制覇を「あいうえお順」で目指している

「あしたん朝 学校に行っときゃあ かんないごろが ひっちゃるかんしれんで 朝寝をせんじ ずうずう だんどいよしっせ はよでっいっきゃんよ」

本当に小林弁、西諸弁は難しい。翻訳すると…

「あしたの朝 学校に行くときは 雷が鳴るかもしれないから 寝坊をしないで さっさと 準備をして 早く行きなさいね」

11日朝の通勤・通学では、雨の降り方に気を付けるようにしてほしい。

(テレビ宮崎)

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