テレビ宮崎の夕方ニュース「#Link」でお天気コーナーを担当している気象予報士・古山圭子さんが特技のイラストを使って天気の豆知識を解説するコーナー。今回は「雨不足」をテーマにお伝えする。
早くも梅雨明けし、真夏の暑さとなっている。30日の宮崎県内は、えびので今年最高の36.1℃、美郷で35.0℃、五ヶ瀬で6月の観測史上最高の34.5℃など、暑い1日となった。

そして7月1日は、それ以上の暑さとなりそうだ。宮崎県内に熱中症警戒アラートも発表されていて、注意が必要だ。
ところでことしの梅雨は、「雨が降った!」という体感があっただろうか?「少なかった」「雨が続いているような感覚がない」という感じではないだろうか。

6月の降水量を、平年を100として比べてみてみる。南部山沿いでは、都城で86%、えびので85%とそれなりに降っているが、北部や沿岸では都農で37%、延岡で51%、美郷で53%など、平年の半分か、それ以下のところもある。

気になるのは水不足。県農村計画課がまとめている農業用水に使われるダムの貯水率を見ると、綾町・広沢ダムと小林市・浜ノ瀬ダムで100%、その他のダムも75%以上で、平年よりも上回っている所が多い。今のところ水不足を心配するような状況ではないとのことだ。
ただ宮崎県の担当者は、この先も猛暑や雨不足が続けば、「農作物のしおれ」「果実表面の焼け」が生じる恐れがあると話している。適切に水を撒いて、暑さ対策に努めて欲しいとのことだ。

暑さと水不足は、米にも影響する。ここからは、古山圭子の「ここ行こやん」のコーナー。今回は、宮崎市高岡町の和石(よれし)地区に行って田植えをしてきた。

この日の宮崎市内は31.1度。田んぼの水に足を入れたら沸騰状態で温泉のように熱く、これで米ができるのかと心配になったほどだった。しかし今は暑さに強い品種もあり、この先は、気候に合わせて作物を変えなければならない時代になりそうだ。
(テレビ宮崎)