富山市の複合商業施設「SOGAW BASE」に出店していた鮮魚店「魚訓」を運営する「多奈香」が破産しました。東京商工リサーチ富山支店によりますと、5月28日に富山地裁高岡支部より破産開始決定を受け、負債総額は約3200万円、債権者は19名に上ります。
富山県高岡市江尻の「多奈香」は2019年12月に設立され、2020年7月に富山市総曲輪の複合商業施設に出店。氷見などの漁港直送の鮮魚を取り扱い、刺身や寿司、海鮮丼などを販売していました。
しかし、開店当初から集客に苦戦し、さらに新型コロナウイルスの感染拡大による外出自粛や消費低迷が追い打ちをかけました。2020年11月には「新型コロナ対策資本性劣後ローン」を導入するものの経営状況は改善せず、2023年3月に店舗を閉店。その後、資金繰りが限界に達し、今回の破産に至りました。
