子供の学習に欠かせないノート。

ノートの製造・販売を行う大栗紙工の取締役・大栗佳代子さんによれば、「ノートが原因で勉強に苦手意識を抱いてしまう子は少なくない」とのこと。

「文字を書きづらそうにしていたり、宿題に時間がかかったりする子は、使っているノートがその子に合っていない可能性があります。

ノートのデザインや罫線の種類、紙質などを変えてあげると、子供の肩の力が抜けて、集中力が増したり問題を解くスピードが上がったりするかもしれません」

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ノートは“学習の質”に影響する

紙質ひとつ取っても、ツルツルの紙(ツルサラ系)は鉛筆がすべりやすいため、計算問題を素早く解くときに向いているという。一方、凹凸のあるふわっとした紙(ふんわり系)は鉛筆が引っかかるため、丁寧さが求められる漢字練習などとの相性がいい。

ただし、筆圧の弱い子供が鉛筆でツルサラ系の紙に書くと、字や絵が薄くなってしまいやすいそう。

下敷きの種類を変えて書き比べたもの。左から、ザラザラ、かたい、なし(画像提供:大栗紙工)
下敷きの種類を変えて書き比べたもの。左から、ザラザラ、かたい、なし(画像提供:大栗紙工)
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「私のおすすめは、ツルサラ系の紙に下敷きを敷く方法です。下敷きを敷くと紙に引っかかりが生まれて、字がきれいに書けます。計算するときは下敷きを外しましょう。最近は、ザラザラの面とツルツルの面を備えた下敷きも販売されているので、両面を使い分けるのもお勧めです」