見直しやすいメモの取り方

ノートの取り方のコツについても聞くと、「色分けは多くても3色まで」がお勧めとのこと。

「3色を超えると、近似色が出てきてしまうからです。黒、赤、青までなら直感的に見分けられますが、そこに緑やオレンジが入ると見分けにくくなりますよね」

むしろ、色で分けるのではなく、文頭に「◎」や「☆」などのマークをつけるほうが、見分けやすくなるそう。

断片的なメモの例(画像提供:大栗紙工)
断片的なメモの例(画像提供:大栗紙工)

「色やマークで分ける場合は、自分なりの法則を決めて使い分けることが大切です。例えば、赤い『◎』は重要事項、青文字は補足事項というように決めておきましょう」

さらに、メモを取る際には「見出し」が重要になるという。

見出しと記号を追加したメモの一例(画像提供:大栗紙工)
見出しと記号を追加したメモの一例(画像提供:大栗紙工)

「大見出し、中見出し、小見出しを意識してメモを取るとまとまりがよくなり、後で見返した際に記憶がよみがえりやすくなります。

このときも、大見出しは『●』、中見出しは『■』などのルールを決めておくと、メモを取りやすくなります」

また、見出しを付けたら、遅くとも翌日までには補足を書き込むと、見返した時にわかりやすくなる。

さらに追記したメモの一例(画像提供:大栗紙工)
さらに追記したメモの一例(画像提供:大栗紙工)

もうひとつ、「ノートは惜しまずに使う」というコツもあるとのこと。

「メモを取っている最中に話が変わった際、ノートの余白がもったいないからと続けて書いてしまうと、見返した際にわかりにくくなってしまいます。

話が変わったときは思い切ってページを変え、話の境い目をわかりやすくしておくことがポイントです」