(1)は「ビクビク型」、(2)は「プライド型」、(3)は「のんびり型」といったところでしょうか。

しかし、本人の性格以外にも、トラブルを隠す理由は存在します。それは、「ネガティブなことを報告しづらい」職場の風土です。

若手がトラブルを素直に開示しやすくするには、上司や先輩が「どんなことでも受け止める」という姿勢を見せて、それを言葉で表すことが大切です。

「ビクビク型」は普段の態度や発言も関わってくる(画像:イメージ)
「ビクビク型」は普段の態度や発言も関わってくる(画像:イメージ)

特に(1)の「ビクビク型」は、上司など先輩社員の日頃の態度や発言にも問題があります。

まずは相手の努力や成長を認める発言から入りましょう。

「4月にここに来た頃よりも、発言がしっかりしてきたよね」「あれこれ調べたり、あちこちの意見を聞いたりして大変な作業をしているよね」と、相手の承認欲求を満たしてから、本題の仕事の話に入る。

そして、「私もうっかり見過ごすことがあるから、今度は早めに報告してもらえるとうれしい」などと、自分を一段、落とした言い方をします。すると、相手の不安を和らげることができます。

「プライド型」主人公は相手にあるスタンスで 

(2)の「プライド型」は、そのプライドを傷つけないような言い方に努めます。

「あなたの仕事をもっと完璧にするために、私が力になれることがあるかもしれないので、今後は相談してほしい」

あくまで主人公は、相手であることを認めながら話します。