朝起きて白湯を…という習慣はよく見聞きする。しかし、白湯で体を温めれば代謝が上がるわけではないとのことだ。

そう指摘するのは、30万人を診た内科医の奥田昌子さん。日本人に合った“瘦せ方”を科学的に説いた著書『これをやめれば瘦せられる』(東洋経済新報社)から一部抜粋・再編集して紹介する。

体温が上がれば代謝量も上がるが…

40歳過ぎたら、基礎代謝は下がる一方だってよ。マズいよな。でもさ、体を温めると基礎代謝が上がって、脂肪が燃えやすくなるらしい。免疫力が上がるっていう話も聞いたよ。

基礎代謝とは、心も体も安静にしているときに消費する必要最小限のエネルギーのことです。体を温めると基礎代謝量が上がるといわれるようになったのは、体温が1℃高くなるごとに、代謝量が13パーセント上がるという事実があるからです。

これを知り、温度にまで気を配って白湯を飲んでいる人もいるようです。

ショウガ湯をすすめる人もいますね。ショウガには、舌がピリピリするショウガオールという辛味成分が入っています。そのおかげで血流がよくなって、体がポカポカすることから、「免疫力が上がる」と書いてあるのをみかけます。

ですが、ここで気をつけたいことがあります。