相手が「大丈夫です」と言ってきたら、にっこり笑って、
「どう大丈夫なの?もう少し詳しく教えて」
と聞き返すことです。「大丈夫」という言葉に疑い深くなりましょう。
「曖昧な言葉は避ける」を共通ルールに
「大丈夫」は、人によって使い方にかなりの差があります。
若手を育てるときは、「大丈夫」という言葉が曖昧な伝わり方をすることを教えてください。そして「大丈夫」の代わりに、ビジネスでは意思を明確に伝える言い回しを使うよう助言しましょう。

・うまくいっている場合…「問題ありません」
・依頼を受けるとき…「承知しました」
・断るとき…「遠慮しておきます」(※「ありがとうございます」を前につけましょう)
「大丈夫です」のような曖昧な言葉を使わないことをルールにしている企業はたくさんあります。
日本を代表するある一流ホテルでは、「なるほど」という言葉を禁止しているとか。曖昧な上に、上から目線を感じさせる言葉でもあるからです。
リーダーと若手はもちろん、人と人との意思疎通を円滑にするには、意味合いや印象に幅のある曖昧な言葉を少なくしていくことが大切です。
トラブルを隠す…3通りの心理
さて、「大丈夫です」と言ってトラブルを隠そうとする人の言葉には、3通りの心理が隠されています。
(1)怒られるのが怖い!
(2)私がトラブったなんて、認めたくない!
(3)きっと自分で解決できる!
同じ「大丈夫です」でも、その人のキャラクターによってトラブルを隠す動機が違います。