長野県のレギュラーガソリン価格は1リットルあたり190.7円と、21週連続で全国で最も高くなっている。石油情報センターの調査によると、1月6日時点の県内平均価格は前回調査からほぼ横ばいだが、近隣県と比較すると10円以上高くなっている。1月16日には政府の補助金縮小の影響で更なる値上げが予想され、阿部守一知事は低所得者向けの独自支援を行う考えを示した。
「アホちゃうか」愛知県民の驚き
長野県内のガソリンスタンドで給油した愛知県民は、「(長野より)30円くらいは安いかな、名古屋は。アホちゃうかと思う。よくみんな文句言わないなと」と驚きを隠せない様子だった。

石油情報センターによると、1月6日時点の長野県内のレギュラー1リットルあたりの平均価格は190.7円で、前回の調査(12月23日)からほぼ横ばいだった。ハイオク、軽油、灯油もほぼ横ばいだ。レギュラーは21週連続で全国で最も高くなった。
近隣の県と比べると、愛知は長野よりも15円以上安くなっている。他の県も10円程度安い状況だ。
阿部知事「低所得者支援を検討」
阿部知事は1月6日の記者会見で、「低所得者の皆さま方に対して、一定の支援ができないだろうかと検討している」と述べ、県民からガソリン価格高騰について多くの意見が寄せられていると説明した。

今後、具体策を詰め、1月10日に決定する補正予算案に盛り込む方針だ。
価格が高い根本的な要因の把握を
長野県のガソリン価格が高い理由として、製油所からの距離や販売量の少なさなどが挙げられている。
しかし、阿部知事は「他県でも同じような状況の地域もあります。本県の価格が高い根本的な要因についてもっと踏み込んで検討していく。把握していくことが必要ではないかと考えています」と述べ、より詳細な分析の必要性を強調した。

1月16日には石油商業組合との意見交換を予定しており、そこで得られた情報を基に、さらなる支援策や国への要望などに生かしていく方針だ。
【レギュラーガソリン平均価格(円/リットル)】
長野県 190.7円
愛知県 174.1円
埼玉県 177.1円
新潟県 178.5円
山梨県 179.8円
岐阜県 180.6円
群馬県 181.1円
静岡県 181.3円
富山県 181.4円
(1月6日時点 石油情報センター調べ)
(長野放送)