現代はスマホやネットの普及で24時間活動できるが、それだけに負担も増えているそう。
実際、日本リカバリー協会が20~79歳の男女、計10万人にインターネット調査したところ、全体の約8割が「疲れていた」という(2024年調査)。
日々のサイクルに「活力」を加える
どうすれば、疲労から解放されるのか。片野さんは「休養の必要性を一人一人が理解し、対策をセルフマネジメントすることが必要です」と言い、ポイントとして2つを挙げる。

ひとつは「日々のサイクルに“活力”を加えること」だ。まずは、自分が日々をどのように生活しているか思い浮かべてほしい。
環境や暮らしぶりはそれぞれだが「活動→疲労→休養」のサイクルではないだろうか。しかし、これでは朝起きたときには「既に疲れている」と片野さんは指摘する。
充電式の電池で例えると、フル充電せずに使っているような状態だという。

そこで目指すべきは“攻めの休養”という考え。仕事、家事、勉強などの「活動」をして「疲労」したら「休養」する。ここでさらに、何となく休むのではなく、積極的に「活力」を蓄えるような過ごし方をするのだ。
日々のサイクルを「活動→疲労→休養→活力」の四角形にできれば、自分の“電池”もフル充電に持っていきやすいという。