家事、育児、仕事をこなすワーキングマザーは「疲れた」と感じているはず。それでも休めずに悩んでいるのではないだろうか。

一般社団法人日本リカバリー協会の代表理事・片野秀樹さんは「生活に“余白”がない環境が、疲れやストレスの原因となっている」と話す。

そんな、ワーママたちはどうすればいいのか。できることを教えてもらった。

自分のペースで過ごせない

日本リカバリー協会は2024年、20~79歳の男女、計10万人に疲労状況の調査を行った。そこでは20~40代女性の約9割が「疲れている」と答え、深刻な状態だったという。

(「リカバリー(休養・抗疲労)白書2024」より)
(「リカバリー(休養・抗疲労)白書2024」より)
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「女性への負荷が多いのだと思います。共働きされている方も多く、家事、育児、仕事とさまざまなタスクを日々こなされている」

背景には「自分のペースが取れない(過ごせない)」環境が、あるのではないかとのこと。

目が離せないこともあるはず(画像はイメージ)
目が離せないこともあるはず(画像はイメージ)

例えば、幼い子供を育てると、24時間365日何があるか分からない。頑張って作ったご飯を食べなかったり、目を離したら、いたずらをしていることも。

落ち着いて眠ったと思ったら、今度は泣き出したり。その間にも、掃除や洗濯などの家事はたまっていく。さらに仕事があると、クタクタでどうしようもないはずだ。

そういったことの連続が、疲れやストレスの大きな要因になっているという。