マラソンブームと言われて久しく、毎月全国でイベントや大会が開かれている。そんな中、ランニングを始めたいけれどなかなか重い腰が上がらない…という人はいないだろうか。

また、始めたはいいけれど、「この方法で上達するの?」「痩せられるの?」など、自分の走り方に不安を持っている人も少なくないだろう。

そんな「初心者ランナー」のために、プロ・マラソンコーチで駅伝・マラソン解説者の金哲彦さんに、経験値ゼロからでも挫折せずに上達するためのポイントを聞いた。

まずは「早歩きよりちょっと速く」

すでに走り始めている人も、これから始める人も、「ランニングはキツいもの」と思っている人は少なくないだろう。

しかし、金さんによれば、「キツい」と感じる場合は走り方に問題があるという。

「ちょっと走っただけで『もうムリ』と思ってしまう人は、ペースが速すぎるんです」

初心者は早歩きよりちょっと速いペースでOK(画像:イメージ)
初心者は早歩きよりちょっと速いペースでOK(画像:イメージ)
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大人が早歩きをすると、1キロ10分程度になる。初心者は、これよりもちょっと速いくらいのペースで十分だという。まずはキツくないペースから肺と心臓を慣らしていこう。

ゆっくり走れば、脚を痛めるリスクも下がる。初心者は、まだジャンプと着地の連続に耐えうる筋力ができていないため、関節に負担がかかりやすい。