「むしろ注意してほしいのは運動経験のある人です。なまじ速く走れてしまうため、昔より筋力が衰えた状態で同じように走ってしまい、足を痛めてしまいがちです」

キツくなったら歩いてOK

「早歩きよりちょっと速い」ペースで走ってみて、キツくなったら歩いてもOKだという。金さんはこの方法を『サンドイッチ』と呼ぶ。

「ゆっくりペースといえど、初心者が連続して走れるのは最初は5~10分程度でしょう。疲れたら歩いて、体力が回復してきたらまた走り出してください。止まらなければ有酸素運動も止まらないので、運動効果は続いています」

プロ・マラソンコーチで駅伝・マラソン解説者の金哲彦さん
プロ・マラソンコーチで駅伝・マラソン解説者の金哲彦さん

まずは、歩きと走りを合わせて、トータル30分継続して有酸素運動を続けることを目指してみてほしいとアドバイスする。

習慣化していくと、関節が強化され、心臓も鍛えられていく。すると、走れる時間や距離が延び、ペースも速くなっていく。

なお、個人差はあるが、ダイエットや体質改善を目指すなら、週2~3回、30分以上を習慣化することで、半年くらいで体に変化が現れるとのこと。