全日本選手権が幕を閉じ、シーズン後半戦に突入した日本フィギュア界。
新年1発目の大会として第97回日本学生氷上競技選手権大会が1月4日から7日に行われた。
女子は明治大学の住吉りをんが優勝した。
インカレ初制覇の住吉りをん
優勝は住吉りをん(明治大学)。
去年12月の全日本選手権直前に腰痛を発症したという住吉。年末年始は曲かけ練習を10日ほど控え「90%ほど治ってきた」という状態で迎えた今大会。

「すごく楽しい雰囲気のまましっかり演技に入ることができて、途中まですごくいい集中でできていました。ただ、気合が空回りしてしまった形で最後のジャンプはちょっと回り過ぎたかなと思っています。それ以外の部分は、自分のやりたい演技ができたのかな」と、万全な状態ではなかったものの、多くの応援を力に変えショート首位で折り返した。
迎えたフリー、今季住吉は挑み続けた4回転トゥループを封印した構成でこのシーズンをここまで滑っている。本番はジャンプにミスはあったもののすべて着氷。さらにスピン・ステップすべてでレベル4を獲得し、ショート・フリーともに1位でインカレ初制覇となった。

今大会の収穫をたずねると、「全日本での反省として、何が何でもやってやるという強さだったり、ここぞという場面での耐え方だったりがまだ自分に足りていなかったのを感じた。この試合でその反省を生かして“耐える”ことができたのは1つ収穫かなと思います」と確かな手ごたえを語った。