2024年を振りかえってもらうと、「結果的には悔しいものが多かったんです。しかし、演技自体は成長を感じられる試合も多かったし、練習でできていたものが試合になるとできないというシーズンがずっと続いていましたが、60%、70%は出せるようになってきた。大きな一歩を感じられた」と分析した。
来季はトリプルアクセルに加え、4回転ジャンプ習得にも意欲を見せている。
「挑戦の1年」と称する2025年はミラノ五輪シーズンを迎える。北京五輪からの2連続五輪出場へ向け、河辺の今後に注目したい。
闘志を燃やす、吉田陽菜
6位は吉田陽菜(同志社大学)。
去年同志社大学に入学し、初のインカレ出場となった吉田。
ショートノーミスで迎えたフリーでは惜しくもダブルアクセル扱いとなってしまったが、自身の代名詞トリプルアクセルに果敢に挑戦する。

去年の全日本では結果が残せず、シーズン後半の国際大会の派遣はない。それでも、2023年GPファイナル3位表彰台、2024年世界選手権代表と実力のある選手だ。
一番の目標としているミラノ五輪シーズンである来季へ向けて、「今年が本当に一番大事な年になると思う。ここまでの自分の集大成の演技をたくさんの試合で見せられるように、あと1年は本当に本気で頑張りたい」と早くも闘志を燃やす。
7位に松生理乃(中京大学)。
同じ中京大学の河辺同様、年末年始に体調を崩してしまったという松生。
その影響もあり本領を発揮できなかった中でも、武器の滑らかで伸びるスケーティングで演技をまとめた。今大会を振り返ってもらうと「すごく失敗が多い演技だったので、悔しい気持ちはありますが、練習していなかった中でここまでできたのはよかったのかな。とりあえず今はほっとしています」と話した。

去年の全日本選手権で5位となり、3年ぶりの四大陸選手権出場となる松生。
「英語をしっかり勉強して、ほかの国の選手としっかりコミュニケーションをとれるようになったらきっと楽しいだろうなって思っています。自分は韓国語の勉強をすることがすごく好きなので、いろいろな選手と日本語じゃない言葉でコミュニケ―ションが取れたらと思っています」