韓国で行われる四大陸選手権へ向け、語学習得の意欲も見せている。久しぶりの国際主要大会での活躍に期待がかかる。

今季で現役引退の増田未夢

9位は今季で現役引退となる増田未夢(東洋大学)。

多くの仲間たちに見守られ、心のこもった『You Raise Me Up』を終始晴れやかな表情で滑り切った。ノーミスとはならなかったものの、これまでの集大成となる演技でフリーと合計点でシーズンベストを更新した。

今季で現役を引退する増田未夢のフリー(インカレ)
今季で現役を引退する増田未夢のフリー(インカレ)

一番の目標としていた全日本の舞台へは、あと一歩届かず競技人生を終えた増田。

引退後について語る増田
引退後について語る増田

それでも、「最初はあまり上手じゃなかった、というか、試合に出ても下から数えた方が早かった。それでも、高校生くらいの時から1歩1歩、目標みたいなものが達成できるようになってきて、ようやくここまで来られたので、すごく成長できたなって実感できていますし、すごく楽しかった」とスケート人生を振り返った。

今春からは一般企業へ就職する増田の新たな門出を応援したい。

シングルで出場した清水咲衣

“さえルカ”としてペアの清水咲衣(同志社大学)が去年5月ぶりにシングルで出場した。

去年ペアとして初の全日本選手権出場を果たした清水は、フリーで演技中に左肩が外れるというアクシデントに見舞われるも、最後まで滑り切り3位表彰台となった。

初の全日本で表彰台入りを果たしたさえルカペア
初の全日本で表彰台入りを果たしたさえルカペア

相方の本田ルーカス剛史は今季からペアに専念している一方で、シングルとしても試合に出場している清水は、フリーのみで行われる西日本学生選手権で優勝して以来の実戦となった。

肩にはテーピングを巻きながらリンクに入った清水。全日本を終えてからは、体のケアを行い、今大会に臨んだという。

「1人で滑る不安を今はすごく感じています。やっぱりペアの方が自分としては落ち着いていつも通りの演技ができる。でも、同じようにシングルでも落ち着いて、ちゃんとできると信じてできたんじゃないかなと思います」

ペアとシングルを両立する中で成長を遂げている清水は、来月シニアとして初の国際試合となるアジア大会、ジュニアとして2年連続となる世界ジュニアを控えている。

世界へと活躍を広げる“さえルカ”ペアの今後の活躍にも注目だ。

【結果】
1位 住吉 りをん(明治大学)192.29点
2位 三宅 咲綺(岡山理科大学)187.61点
3位 河辺 愛菜(中京大学)185.03点
4位 江川 マリア(明治大学)177.42点
5位 山下 真瑚(中京大学)171.43点
6位 吉田 陽菜(同志社大学)170.82点
7位 松生 理乃(中京大学)169.34点
8位 渡辺 倫果(法政大学)162.17点
9位 増田 未夢(東洋大学)151.47点
10位 髙橋 舞(法政大学)150.77点
11位 三枝 知香子(日本大学)149.74点
12位 元榮 愛子(明治大学)140.05点
13位 鈴木 なつ(関西大学)135.64点
14位 永見 千代乃(ノートルダム清心女子大学)134.78点
15位 田邊 桜香(日本大学)133.79点
16位 清水 咲衣(同志社大学)128.87点

フィギュアスケート取材班
フィギュアスケート取材班