ミラノ・コルティナ五輪で金メダルを獲得したフィギュアスケート・ペアの“りくりゅう”こと、三浦璃来(24)・木原龍一(33)組。
4月28日に都内にて現役引退会見を行った2人は、“りくりゅう”として競技会を戦った約7年間を五輪の金メダル獲得という最高の形で締めくくった。
その激動の五輪シーズン開幕直前の約1年前、フジテレビは独自取材を行い、五輪シーズンを迎えるまでの6年間の気持ちの波を記してもらっていた。その取材をもとに、2人の軌跡を振り返る。まずは結成当時のエピソードから。
“りくりゅう”誕生、オファーは三浦から
“りくりゅう”として歩みを始めたのは2019年。パートナーを組むきっかけは、三浦からのオファーだったという。
「新しい挑戦、新しいことだらけで本当にワクワクして。何をするにもすごく楽しくて、2019年はずっと楽しいっていう思いが多かった」
結成当時を「楽しかった」と振り返る三浦に、木原も「何事も新鮮で、チームメイトも増えたのですべてが楽しかったですね、この時期」と続ける。
ペアを組む前は話したことはないけれど、互いの存在を知っていたという2人。きっかけは三浦とのトライアウトだった。
「(木原が)9歳年上なので、年上の人と組むことはなかったので、すごくいろいろな方に相談して。アイスダンスの小松原美里ちゃんに『龍一くんはとてもいい人だよ』って言ってもらって、電話で『一緒に組んでください』とお話しました」(三浦)
ペア結成時は2人の間に壁を感じていたり、本音を言えない部分もあったという。
三浦は「最初に出場したNHK杯もたぶん敬語が抜けていないと思います。電話するときも、電話がちょっと苦手で、何を言ったらいいかを事前にメモしていました」と話し、木原も「たどたどしい敬語をしゃべっていました」と振り返る。
当時のことを木原は、「9歳年上でしたししっかりリードしてあげないといけないというのは思って過ごしていました」と語る。
しかし今では関係も変化。三浦は「演技後は私が引っ張っているよね」とツッコむと、木原は「それはただ引っ張って…そういうことじゃないの。物理的に引っ張っているだけじゃなくて、気持ち的にお互いに」とこんな感じで壁もなくなり、本音も言い合えるように。
そうなったきっかけは、コロナ禍だったと2人は振り返った。
