鈴木さんは、睡眠時に口呼吸になっているどうかを確認できる、「かくれ口呼吸チェックリスト」を紹介している。

9項目の中で1つでも当てはまったら、自覚がなくても眠っている時に口呼吸になっている可能性があるという。

【かくれ口呼吸チェックリスト】
1.口の中が乾きやすい
2.集中している時、無意識に口が開いている
3.唇が荒れている・唇が乾いている
4.鼻づまりがある
5.いびきをかく
6.起床時に口の中が乾燥している
7.起床時にのどが痛い
8.起床時に口臭がある
9.寝ている間によだれが出る

なお、子供の口呼吸を見つける時のポイントは、上記のチェックリストに加えて、「鼻づまり」に注目する。

子供の場合は「鼻づまり」が口呼吸を発見するポイント(イメージ)
子供の場合は「鼻づまり」が口呼吸を発見するポイント(イメージ)

イスなどに座った状態で、口を閉じ、鼻で呼吸をしたとき、鼻から「ズーズー」という荒い呼吸音が聞こえる、あるいは、呼吸がしにくいという状態であれば、日中はもちろん睡眠中も口呼吸になっている可能性が高い。

子供の口呼吸には、長期的な視点でのリスクもある。「生後から6歳頃まで口呼吸が続くと、顎の発達が遅れるという報告があります」と鈴木さん。

睡眠中の口呼吸(イメージ)
睡眠中の口呼吸(イメージ)

もしかしたら、あなたも無意識に口呼吸になっていないだろうか?

感染症対策として、まずは口ではなく“鼻”での呼吸を意識することから始めてみるといいかもしれない。そして、子供の口呼吸が気になる場合は専門医の受診も視野に入れてみてほしい。

鈴木雅明(すずき まさあき)
帝京大学ちば総合医療センター耳鼻咽喉科教授。日本専門医機構認定耳鼻咽喉科専門医・指導医、日本睡眠学会認定総合専門医・指導医、日本気管食道科学会認定専門医、日本小児耳鼻咽喉科学会理事。1989年東北大学医学部卒業、1994年米国ワシントン大学耳鼻咽喉科留学。2002年東北大学耳鼻咽喉科講師、2004年帝京大学耳鼻咽喉科講師、2010年同准教授、2012年より現職

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