「いまやろうと思ってた」という、いかにもテキトーな言い訳を相手がするのは、謝罪すると自分に不利益があると考えてかたくなになっている可能性があります。
「ミスを認めるとケンカになる」という恐れがあるのかもしれません。
ささいなミスを追及せず、寛容に接する、という姿勢があなたにないから、相手は全力で言い訳してくるのかもしれません。
パートナーが何かミスをしていないか、重箱の隅をつつくようにチェックしていないでしょうか。
自分の言動が知らず知らずのうちにパートナーを追い詰めていることもあります。相手がどう受けとっているのか、相手の立場で一度よく考えてみることも必要でしょう。
また、「言い訳」臭くならないためには、相手にそう思われないように、こちらから先に「言い訳に聞こえるかもしれないけど」としっかり前置きしてから理由を丁寧に説明するといいでしょう。
「ちょっと今日は体調が悪くて、やる気になれなかった」というのも立派な理由でしょうし、素直に話すほうがトラブルが少ないものです。
また逆に相手は「理由を説明してくれないのが不満」と思っている場合もあります。
「説明するとトラブルになる」と思い、説明をやめてしまうよりも、丁寧に自己主張したほうがいい結果につながると思います。

岡野あつこ
夫婦問題研究家、パートナーシップアドバイザー。公認心理師。34年間で約4万件の相談を受ける。「結婚・再婚のアツコブライダル」、「離婚相談救急隊」を運営し、夫婦問題カウンセラー育成も行う。YouTube「岡野あつこチャンネル」は登録者6万人以上。「特定非営利活動法人 日本家族問題相談連盟」理事長。目白大学短期大学部非常勤講師。