黄色い絨毯のように広がり“映えスポット”として観光客にも人気だったひまわり畑が突然、消えてしまった。
無料の“人気スポット”がさら地に
人気のスポットとなっていたのは、千葉・習志野市にある菜園が地域住民に喜んでもらうため7月18日から野菜畑の一角に作り、無料開放していた“ひまわり回廊”。

30日、取材班が現場を訪れると、ひまわりは1本残らず刈り取られ、多くの人が詰めかけた“映えスポット”の面影はどこにも残っていなかった。

一体、何があったのか…。
さら地となった畑に立てられた看板には「7月27日をもちまして終了いたしました」と書かれていた。

まさに見頃を迎える中、菜園を営む農家が自らひまわりを刈り取りイベントの中止を発表していたのだ。
SNSで話題になり地元住民の生活に支障が
理由は観光客による迷惑行為だという。
近隣住民からは「(騒ぎ声が)すごかった。朝5時半に起きてシャッターを開けると(観光客が)もういる」「(迷惑駐車で)車庫から車が出られないことは何度かあった。20分ぐらい立ち往生みたいな…」という複数の声があった。
この“ひまわり回廊”が“映えスポット”としてSNSで拡散されると、想定をはるかに超える外国人観光客らが押し寄せてきたという。
“違法駐車”や“私有地への侵入”などで、住民生活には大きな支障が出たという。

“ひまわり回廊”があった畑には、今も中止を知らない観光客が続々と訪れていた。
中には、公道からひまわりのない畑で写真を撮る人の姿もあった。
地元住民たちも「(場所を)間違えたと思ったらなかった…。土日は混むから平日にと思って来てみたのだが」「(一面のひまわりに)出会えると思ったが…」などという声が聞かれた。
SNSでは「素敵な場所がなくなるのは残念です」「一度見てみたかったのに悲しい…」というコメントも上がっている。

このひまわり回廊を手掛けた菜園は、中止について「このような終わり方になってしまい非常に無念です。SNSの力の大きさとその広がりの早さを読み切れなかった自分の未熟さを痛感しています」とコメントしている。
(「イット!」 7月31日放送より)
(※8月1日追記)イベント中止につきまして、外国人に限らず、日本人も含めた観光客の迷惑行為が原因との指摘がありましたので「外国人観光客」を一部「観光客」に修正しました。