5月21日夕方、長野県須坂市を走行中の長野電鉄の列車の窓ガラスが割れ、乗客1人が死亡、2人がけがをした。金属のパイプで作った農機具小屋が強風で飛ばされ、衝突したとみられている。この事故で亡くなった乗客の死因は、「頭蓋内損傷」だと判明した。

パイプ製の小屋が走行列車に衝突

5月21日、長野県須坂市で走行中の長野電鉄の列車の窓ガラスが割れ、長野市の56歳の男性会社員が死亡、公務員の男性2人が頭部にけがを負った。

割れた列車の窓ガラス
割れた列車の窓ガラス
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金属のパイプで作った農機具小屋が強風で飛ばされ、衝突したとみられる。

現地調査を行った長野地方気象台によると、当時、現場周辺で風速30メートルと推定される突風が吹いていたとしている。

男性の死因は「頭蓋内損傷」

警察は27日、男性の死因は「頭蓋内損傷」と発表した。

男性の頭と首には、何かが衝突したことによる強い打撲があり、頭の内部が損傷していたという。また、ガラスによる切り傷もあったという。

看護師、医師が心臓マッサージ

亡くなった男性の隣に座っていて、自身もけがをした男性は、NBSの取材に「ガラスがバーンと、一面に散っていた。(隣の人が)仰向けになって倒れてて、血がばーっと流れていた、シートに。乗務員の『医療関係の方いらっしゃいますか』というようなアナウンスがあって、それで、看護師と医師の方が1人いらっしゃって。(心臓マッサージを?)そう。(倒れてる時の意識は?)全くなかったと思います」と事故直後の緊迫した状況を語った。

事故があった列車(5月21日)
事故があった列車(5月21日)

亡くなった男性は、事故直後は大量に出血し、意識のない状態で倒れていたという。

警察が詳しく調べる一方、国の運輸安全委員会も調査を進めている。

(長野放送)

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