かつての離婚相談は、「不貞行為や金銭トラブルなど、夫・妻が問題行動を取っている」ケースが大半だったという。

一方で最近は「モラルハラスメント(モラハラ)」や「価値観の相違」の相談が増えているとのこと。

どうすれば、仲の良い夫婦でいられるのか。これまでに約4万件の離婚相談を受けてきた離婚カウンセラー・岡野あつこさんが長続きする夫婦の法則を考察。

著書『なぜ「妻の一言」はカチンとくるのか?夫婦関係を改善する「伝え方」教室』(講談社+α新書)から一部抜粋・再編集して紹介する。

長続きするカップルの「KISSの法則」

長続きする夫婦ほど、お互いに支え合うという意識を大切にしていると感じます。

お互い好きで結婚に至ったとしても、もともと価値観も考え方もまったく同じというわけではありません。関係を維持する努力を怠ると、どうしてもギスギスしてしまうものです。

一方、長続きする夫婦ほど、普段から関係を維持するための努力を怠りません。

それを整理したのが、次にあげる「KISSの法則」です。

夫婦だからといって相手への態度が雑にならないこと(画像:イメージ)
夫婦だからといって相手への態度が雑にならないこと(画像:イメージ)
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まず1つ目の「K」は「気を抜かない」こと。

「うちの夫婦は仲がいい」と思って、関係を維持する努力をやめてしまったり、相手への態度が雑になったりしないようにしましょう。

次に、「I」は「イメージダウンさせない」。

夫婦だと、つい相手のことを悪く言ってしまう人がいます。妻を「愚妻」と周囲に吹聴したり、「ダメ亭主」などと夫を悪く言う妻もいます。

お互いに悪く言う夫婦より、お互いに相手をほめ合う夫婦のほうが、長続きするのは言うまでもありません。

サービスも触れ合いも大事

3つ目の「S」は「サービス精神」です。

夫婦で暮らす日常が当たり前になると、相手にサービスしなくなる人がいます。

そんななかでも、もちろん仲のいい夫婦ほど、ちょっとしたことでプレゼントを贈り合ったり、お互いに助け合っているものです。

相手へのサービス精神を大事にすることを心がけましょう。

4つ目「S」は「スキンシップ」です。