東京・上野の作業服専門店が、いま外国人観光客から大注目を浴びている。楽しそうに買い物をする観光客たちが手にとっていたのは、安全靴やファン付きベストだ。さらには職人向けの作業ズボン「ニッカポッカ」が、日本の“忍者スタイル”として大人気だという。今回、人気が高まっている店に取材に向かった。
外国人に人気の店は…まさかの作業服店!?
東京・台東区上野で6月26日午前10時頃に取材班が撮影したのは、イタリア人やカナダ人がなぜかベストを羽織り、笑顔を見せる様子だ。店のスタッフは「ベリーグッド!」と英語で対応し、接客していた。

人気観光地となっていた意外な場所は、上野の“作業服”の専門店「ビックユニフォーム」だ。今、売り上げの約3割が外国人客で、たくさんの外国人客でにぎわっている。
店内では所狭しと並ぶ安全靴や調理服の数々を、夫婦や家族が大賑わいで選んでいた。

カナダからの観光客が「涼しいね」と話しながら興奮していたのは、小型のファンが付いたファン付きベストだ。これがクールだと大人気となっている。
台湾から来た夫婦も「弟に頼まれてこれを買いに来ました」と語り、スマホ2台体制で台湾にいる弟にファン付きベストを生中継していた。台湾では珍しいとのことで、夫婦は合計2万5000円以上を購入していった。
外国人に人気の作業ズボン「ニッカポッカ」
さらに意外なものまで外国人に人気となっている。

三光白衣の臂幸宏取締役社長は、「こちらニッカポッカと言って、日本の職人がはくズボンですが、アニメの影響で忍者スタイルとして買っていく人が結構多い」と語る。
外国人をとりこにする日本の作業服の魅力は、機能性はもちろんだが、他にもポイントがある。店に訪れていたフランス人の親子は「フランスと比べて、安いよ」「本当だね、これかっこいいね」と話していた。
日本の作業服は安さとファッション性の高さが外国人に大きく支持されているのだった。
(「イット!」 6月27日放送より)