トルコの人気の観光スポットで、観光客が乗った車にヒグマが近づいてきて、車のドアを開けようとする様子をカメラがとらえた。
観光客のお目当てとなっている野生のヒグマだが、この付近のクマは人からの餌付けに慣れていて、専門家は「エサを与えたい気持ちはわかるが、クマに近づきすぎないように」と、警鐘を鳴らしている。
ドアを器用に開けるヒグマ
トルコで、助手席の窓から車内をのぞき込む1頭のヒグマが撮影された。
多くの人たちが訪れる観光地・カルデラ湖では、野生のヒグマが観光客たちのお目当てとなっている。
早速、観光客が乗った車にヒグマが近づいてきた。
スマホで撮影を始めると、アピールするかのようにすり寄ってくる。
ところが、ふと男性が不安に駆られて、「クマがドアを開けたらヤバいぞ。ちゃんとカギかかってるよね?」とつぶやいた。
ヒグマがしゃがみ、窓から見えなくなったその時。
不安は的中した。
女性が、「クマがドア開けてる!」と叫んだ。
なんと、ヒグマは車のドアを開けようとしていた。
一瞬開きかけるドアに、女性はあわてて両手でドアを引っ張った。
人慣れしたクマ…危険な距離感
ヒグマは、野生動物であるにもかかわらず、人に慣れている様子だ。
なぜ、観光客に近づいてきたのかは、この観光地ならではの人間との距離に原因があった。
別の撮影された映像では、男性が「おいで、おいで、おいでって!」とクマに呼びかけ、エサを与えていた。
実は、この付近のクマは人からの餌付けに慣れていて、観光客からエサをもらおうと近づいてくるという。
しかし一歩間違えれば人を襲い、命の危険にも及びかねない。
ちなみに日本では、野生のクマなどに餌を与えないよう、環境省が呼びかけている。
現地トルコの専門家は「エサを与えたい気持ちはわかるが、クマに近づきすぎないように」と、警鐘を鳴らしている。
(「イット!」 8月14日放送より)