首都圏では14日昼前から雨雲が発達。東京23区の西部に大雨警報が発表されるなど、各地をゲリラ雷雨が襲った。
駐車場が一面浸水したショッピングモールも
14日午後1時すぎ、辺り一面が白く霞むほどの激しい雨となった東京・立川市。
この記事の画像(7枚)傘を差して横断歩道を渡る女性の足もとはぐっしょりと濡れている。
正午すぎ、千葉市のショッピングモールでは、駐車場が一面浸水。
買い物袋を下げた買い物客が、くるぶしほどの高さまで水に浸かりながら歩いていた。
首都圏を最大瞬間風速60メートルの風が…
お盆休み真っ只中の列島に迫るのが、13日に発生した台風7号だ。
14日夜にかけて、東京の小笠原諸島に最も接近する見込み。
日本の南の海を発達しながら北上し、16日金曜日には暴風域を伴い、強い勢力で首都圏を直撃する可能性がある。
関東で16日に予想される最大瞬間風速は60メートル。猛烈な風が予想されている。
また、16日の夕方までの24時間に降ると予想される降水量は、関東の多いところで300ミリ。
首都圏を最大瞬間風速60メートルの風が襲うと、何が起きるのか。
これは、今回の台風7号の予想を加え、東京都心で最大瞬間風速60メートルの風が吹き荒れたケースを想定したシミュレーションCGを見てみると…。
猛烈な風に耐えきれず、街路樹や街灯が倒れ道路に散乱。さらに大型トラックも横転するなど、交通網が大混乱となる恐れがある。
取材班は帰省ラッシュで賑わう関越自動車道の高坂サービスエリアに向かった。
車がずらっと並び、ほぼ満車状態。迫る台風7号の進路をにらみ、予定を早めて帰省先から戻ってきたという家族もいた。
長野に帰省していた家族:もう少しのんびりできたらと思ったが、天気が心配だった。早めに戻ろうと。巻き込まれないうちに帰ろうかなと…。
そして空の玄関口、羽田空港ではチェックインカウンターには多くの人が並んでいた。
これから石川県に帰省するという家族の中で、母親だけ仕事の都合で16日の出発予定だったというが…。
16日に石川県に向かう予定の家族:もしかしたら(飛行機が)飛ばないかもという話が出ているので。行けなくなるのは残念。台風にはちょっとでもそれて欲しい。
16日は東京-名古屋駅間で新幹線運休、空の便も…
週末の交通機関への影響はどうなるのか。
JR東海は14日午後、台風7号の接近にともない、沿線での大雨や強風が予想されるとして、16日は始発から終日、東京~名古屋間で東海道新幹線の運転を取りやめることを決定した。
また名古屋~新大阪間は運転本数を大幅に減少させ、運行するとしている。
さらに17日についても、台風通過後の設備点検等の状況により、始発から大幅な遅れや一部列車の運休、急な運転見合わせなどが発生する可能性があるとしている。
全日空は14日午後7時、関東地方に台風7号が接近する事を受けて、15日に国内線2便、16日に国内線280便を欠航にすると発表した。
16日については、羽田空港と成田空港を発着する便は一部を除き多数の便が欠航するため、影響する旅客数は約6万400人に上るとしている。
(「イット!」 8月14日放送より)